【開催報告】福島市長・馬場雄基氏による公開授業「社会を変えたいと思ったときに」が行われました

2026年07月17日 [カテゴリー:]

2026年7月16日、行政政策学類の専門演習「コース横断型問題探究セミナーⅡ」(担当:高橋準教授・阪本尚文准教授)において、福島市長の馬場雄基氏をゲストスピーカーに迎え、公開授業が行われました。本授業は「社会を変えたいと思ったときに」をテーマに、政治・行政の最前線で活躍する実務家の経験を通して、学生たちが社会課題と向き合い、自らの行動指針を考える機会を提供することを目的として実施されたものです。当日は行政政策学類の学生や大学院生に加え、佐野孝治学長、菊地芳朗副学長、今西一男学類長も出席し、会場は終始熱気に包まれました。

前半では、馬場市長が社会を変えるための根本的な姿勢として「1人の100歩より、100人の一歩」という理念を提示されました。市長一人の力に頼るのではなく、市民や職員、そして学生といった多様な主体が同じ目線で波長を合わせ、共に歩む環境づくりこそが重要であると説かれました。そのための具体的なツールとして、就任後100日以内に完成させた「福島市データブック2026」を紹介し、客観的なデータを「共通言語」として共有することで、全員が同じ土俵で未来を議論できる土壌を整えている実例を示されました。また、目的と手段を一直線に結ぶ「水の理論」を軸に、予算だけに頼らず「点を線にする」発想で子育て支援や地域活性化などの政策を展開してきたことが紹介されました。背伸びをせず素直な自分をさらけ出す「等身大」の姿勢や、いつチャンスが訪れても掴めるよう準備しておく「瞬発力」、そしてAI時代に最も重要となる「自分を知る」ことの大切さも、市長自身の経験を交えながら語られました。

後半の質疑応答では、学生から震災を直接知らない世代への伝承などについて質問が寄せられ、市長は一つひとつに丁寧に回答されました。特に、震災の教訓から生まれた「お互い様(ペイ・フォワード)」の文化を福島の新たな魅力として次世代へ受け継いでいくことの重要性が語られ、学生にとって社会課題や地域づくりについて主体的に考える貴重な機会となりました。

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