2014年07月28日 [カテゴリー：お知らせ]

　　　　　　　東日本大震災特集号の発刊にあたって

　　　　　　　　　　　　　　　　　　行政社会学会会長　中　川　伸　二

　東日本大震災の発生から３年あまりが経過しました。犠牲になられた方々
に、改めて哀悼の意を捧げるとともに、今なお避難され、困難の中に身を置い
ておられる方々の再起・復興を願ってやみません。

　本会の構成員である行政政策学類の教員は、震災発生直後の学生の安否確認
に始まり、学生・教職員の安全確保や被災地の復興、避難者の生活支援等に取
り組んできました。震災から３年という節目を迎えるにあたり、そうした取り
組みの成果や、そこから得られた学問的知見について取りまとめ、学類の学会
紀要である本誌において震災特集を組むこととしました。これまでの学類活動
を振り返り、今後の活動の方向性を再確認するとともに、被災地にある大学と
して、今後の震災復興・支援をさらに後押ししたいという願いが込められてい
ます。

　また、被災地で暮らすものとして、震災経験や記憶を後世に伝えるため、震
災当時のことや、その後の活動において、あるいは日々の生活を送る中で感じ
たことなどについてもエッセイとして掲載することとしました。御味読いただ
ければ幸いです。

　福島の復興は未だ道半ばではありますが、本会会員諸氏の活躍は、必ず復興
の歩みを進めるものとなるでしょう。本会の活動がそれを後押しするものとな
り、またよりよい地域社会の構築に資するものとなるよう期待しています。

• 『行政社会論集』については、こちらもご覧ください。