広島県福山市鞆地区における調査の様子

2010年10月19日 [カテゴリー:フィールドワーク]

  • 「国内フィールドワーク」は、受講生の自主的主体的参加を求める「アクティブ科目」の一つとして開講される科目であり、現地調査を重視する行政政策学類の特色を反映するとともに、比較的遠方の国内地域をフィールドとして研究を進めるという特徴があります。
  • 2010年度の国内フィールドワークでは、「景観をめぐる社会と法」をテーマに掲げており、広島県福山市鞆町の「鞆の浦」の埋立架橋計画をめぐる紛争を調査対象として、「鞆の浦」の景観紛争の本質を探るとともに、歴史的景観の保全の在り方について学んでいます。
  • その一環として、9月29日~10月3日にかけて、鞆地区におけるフィールドワークを行い、関係諸団体のご協力を得てヒアリング調査を実施しました。調査の内容は、学生論集「嶺風」に、調査報告として掲載する予定です。

  鞆の浦は、江戸時代の港湾を特徴付ける設備が全て残っている国内唯一の港ですが、他方で、町中心部では車両の離合の困難な道路が散見され、交通渋滞が日常的に生じるなど、住民生活に不便をきたしています。そこで、広島県及び福山市は、港の一部を埋め立てて橋梁を建設し、港湾内を東西に横断する道路を設置する計画を推進しています(一番上の写真のオレンジ色の部分)。

  福山市役所のご協力をいただき、埋立架橋計画の実施主体としての現状認識や将来展望についてお話を伺いました。

  鞆町内会連絡協議会のご協力をいただき、埋立架橋計画に賛成する住民の方からお話を伺いました。

  鞆を愛する会のご協力をいただき、埋立架橋計画に反対する住民の方からお話を伺いました。

  法律事務所八丁堀法律センターのご協力をいただき、埋立架橋計画をめぐる埋立免許差止訴訟について、その経緯と展開に関するお話を伺いました。

  鞆の浦のシンボル「常夜燈」(地元では「とうろどう」と呼ばれているそうです)。

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