法学専攻の「専門演習」について

法学専攻の「専門演習」について

法学専攻とは

法学専攻では、法律学の系統的、体系的な履修をはかった上で、地域社会での問題に対応可能な、政策立案、条例・規則制定、法解釈などの政策法務的な能力を持った人材の育成を目指しています。

そのために、憲法・民法・刑法・商法・民事裁判法・刑事裁判法・行政法などの基礎・基本的法分野に対応した諸科目を配置しています。さらに、従来の法学教育のカリキュラムと比べ、地方自治法・環境法・労働法・社会保障法・経済法・国際法・法社会学など、ユニークな科目を数多く配置しています。

専門演習 法学専攻

清水ゼミ

清水ゼミ

私たち清水ゼミは沖縄国際大学の学生の方々との交流会に向け、高レベル放射性廃棄物の最終処分場立地手続きについて検討してきました。原子力発電所の安全性について日々問題視されている中、高レベル放射性廃棄物の最終処分は原発問題を考えるうえで避けられない重要課題の一つです。そこで、私たちは現行制度の問題点を検討しつつ新たな制度の可能性について考えていくことにしました。5つのグループにわかれてそれぞれの問題点について担当を決めて打開策を思案し、グループごとでもゼミ全体としても、夏休みに何度も集まって話し合いを重ねました。飲み会をしたり温泉に行ったりしてたまには息抜きしつつ、なんとかレジュメを完成させることができました。

沖縄国際大学での発表は私たちにとって納得のいくものであり、沖縄の大学の方たちにも米軍基地における問題と重なる部分もあるため、とても興味を持っていただけました。沖縄国際大学からは西山ゼミと照屋ゼミの方々が参加し、西山ゼミは軍用地の跡地利用の問題について、照屋ゼミは普天間基地問題を中心に沖縄が抱える米軍基地問題の概要について発表しました。2つのゼミの発表を聞き、基地が沖縄県にとって大きな負担であること、本土に住む私たちも真剣に向き合って解決していかなければならない問題であるということを実感しました。

清水ゼミ

発表の後は沖縄国際大学の方々と交流会をしました。明るい方たちばかりですぐに仲良くなり、とても楽しい交流会となりました。沖縄から福島に被災地の現状を見に来られた方もいます。沖縄と福島という普段ならばあまり関わり合いにならない場所同士で、このように交流を持てたことは本当にうれしいことだと思います。またこの発表はゼミ旅行もかねていたので、沖縄では思いっきり遊びました。天気も良く、海で泳いだり美ら海水族館に行ったりバーベキューをしたりして、沖縄と夏を満喫しました。発表を通して学ぶものが多く、ゼミの親睦も深まったゼミ旅行でした。

中里・長谷川ゼミ

福島大・新潟大 ジョイントゼミ

福島大・新潟大 ジョイントゼミ

福島大学労働法の長谷川ゼミと民法の中里ゼミは、今年度、新潟大学民法の石畝ゼミと合同ゼミ合宿「新潟ジョイントゼミ」を9月に新潟県の汐見荘で開催しました。この合同ゼミは今年度初めて行われ、実際にあった過労自殺における損害賠償請求の判例を元に対審式討論を行いました。

討論は、福島大学は労働者側、新潟大学は使用者側の立場から互いに意見を述べ合い、ときに傍聴側の学生からの質問に答え、最終的な判断を裁判官役の教員が下すという形式で行われました。福島大学は労働法と民法の観点から、長時間労働と過労自殺に因果関係があるのか、労働者側に非はなかったかを検討していきました。検討していく中で、使用者は労働者の過重労働に気づき配慮を十分に行っていたか、自殺する予兆に使用者は気づいていたかなどを考えていきました。私達は各自で判例や資料を読み込み、それを話し合いの際に見せ、メンバーで知識の共有をしていき、今回の判例にも当てはめられる点はないか、毎日のように発表班で集まり、議論を重ねていきました。当日、新潟大学と討論を行うと、私達が想定していたものとは違う点からも質問や意見が挙げられ、労働者側の立場だけでなく、使用者側の見解を知ることができ勉強になりました。討論会の後、懇親会や砂浜でのバーベキューが行われ、そこでさらに新潟大学の学生や先生と交流でき、討論会とは違った雰囲気で過ごすことができました。

中里・長谷川ゼミ

このジョイントゼミを行うまで、講義で学んだ法律の知識を使う機会が少なかったため、事例に当てはめて考える事ができ、法律に対する理解をより深めることができました。ジョイントゼミを通し、ディベート力など課題が挙げられ、今後のゼミ活動の場で生かしていこうと思います。また、今回のような過労自殺の事例は近年社会問題として大きく取り上げられており、これから社会に出ていく私達にとって大変参考になりました。

法学専攻「専門演習」テーマ例

法学専攻「専門演習」テーマ例
  • 憲法学の諸問題
  • 会社法・保険法の基礎理論
  • 人権の保障と事実
  • 事案から学ぶ国際法
  • 高齢・障がい犯罪者の社会的包摂と権利擁護
  • ゴミから学ぶ環境行政法
  • 自治体行政法の諸問題
  • 景観をめぐる社会と法
  • 格差・貧困社会と刑法
  • 環境保全と地域開発・街づくりをめぐる行政と法
  • 民法を使いこなす
  • 経済のグローバル化と独占禁止法の諸問題
  • 労働・社会保障裁判の研究

卒論のテーマ例

  • 再婚禁止期間の合憲性-憲法が規定する平等理念からの検討-
  • 日本における死刑存置についての考察
  • セクシャルハラスメントの使用者責任
  • 代理母は認めるべきか
  • 表現は規制されるべきなのか
  • 日本における刑務所民営化-PFI方式導入による日本の新たな刑事施設
  • 猪苗代湖の水質保全と基礎自治体の役割
  • 新自由主義経済化における犯罪の抑止
  • 景観保護の法的構成と地域ルール
  • 職場におけるセクシュアル・ハラスメントでの債務不履行責任について
  • 代理出産による法的母子関係についての考察
  • パートタイム労働法と賃金格差の問題について
  • 不当な取引制限に関する独占禁止法の抑止力強化について
  • 化学兵器禁止条約とその国内実施の限界

学類案内

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