シュトゥンプ文庫の由来

 ベルリン大学教授カール・シュトゥンプ(Carl Stumpf)が、1921年退官の際に大学に残した蔵書を、佐久間鼎が一括購入して九州大学心理学教室の図書として活用したもの。現在は総合図書館内に保管されている。

 シュトゥンプは1848年生まれ。「音響心理学」の著者であるが、学生とともに「賢い馬ハンス」の実態解明をした人としても名高い。1936年没。

 佐久間は1888年生まれ。九州大学心理学研究室の創設者。ベルリン大学に留学し、シュトゥンプ文庫を整備。また、九大心理学実験室の設計にあたっては、ベルリン大学心理学実験室と同じ仕様にした。この建物は現在も九大内に残っている。1970年没。

Carl Stumpf 文庫の様子


現場主義の心理学史  日記は気ままに   佐藤達哉研究室