体験学習 from 宮城野高校!

宮城野高校2年生のみなさんが、社会心理学演習を体験学習の場にすべく来校されました。

1 ネットサーフィンによる錯視体験(情報処理室)

イリュージョン・フォーラム(NTTコミュニケーションズ)を利用して錯視の体験

2 社会心理学概論(講義)

恥ずかしながら簡単な講義をしました。

講義する私(撮影=きゅみえんぬ)

高校生のみなさん 後ろ姿は壱岐先生 ゼミ生たちも神妙?

3 休憩(記念写真=生協前・撮影する私

4 法廷教室見学(行政社会学部棟1F)

せっかくの機会なので本学部自慢の法廷教室を見てもらいました。大学祭の時には模擬裁判が行われます。

証人尋問を体験する壱岐先生

5 ゼミ発表への参加


壱岐先生からお礼メール(感想)をいただきました。どうもありがとうございました。

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福島大学行政社会学部
佐藤達哉先生

お世話になっております。早速ホームページに載せていただいたのですね。ビックリしました。ありがとうございます。生徒諸君も喜ぶと思います。

私のほうの感想を、下に記します。

まず、昼に院生のお二人とお話をしました。心理学の分野の広くて多様なこと、資格をとったからといって道が開けるわけではないこと、研究テーマのことなどを伺いました。心理学的なものの捉え方や、真正面から学問に向き合っていこうとする姿が心に残りました。

ゼミについて
錯視体験:今まで図でしか見たことのなかったものが、動画で示されると説得力がこんなにも違うのかと驚きました。うーん、納得。の世界ですね。

社会心理学概論:どちらかというと心理学のイメージは臨床心理学でしたが、「等しく見えるときに何センチ長いのか」という(恣意の入りにくい)数値化された実演を拝見して、心理学が学問として研究される根拠が少し判った気がしました。(こちらが正しく理解したかは別として)全体的に、とても体感的にわかりやすく、社会心理学の世界に身を浸しているような感じがしました。

アイスクリームタイム:先生の、学生に対する気取らない対等なスタンスが表れているようで、素敵な時間ですね。

フィールドワーク発表:特に、乗り物や店での座り方は、いつも私たちが直面しているテーマだけに、とても興味がわきました。生徒諸君の間でも、パーソナルスペースという言葉が早速はやっています。
フィールドワークとは何なのかが判りました。喫茶店に入ったり、電車に乗ったり・・とにかく外に出たときは、誰かに密かに観察されているかも知れないと気付きました。でも忍耐のいる作業ですね。
相互司会っていいですね。みんなの力がアップするでしょうね。質問も、遠慮なく歯切れ良くズバリとしていたようで、学問への真剣さが伝わってきました。互いに随時アドバイスが得られる環境で、良いものができていくだろうなと感じました。

こんな楽しいゼミを受けるためなら、受験勉強をがんばろうという気になるだろうなと思いました。今、高校では学習の動機を見失っている人が多い状況です。いわゆるエリートコース:良い大学から良い会社へというルートが破綻し、何のために大学を目指すのかがわからなくなっています。「将来に備えて勉強をやるべし。」という動機付けを失った今、先生のゼミのように楽しく魅力ある授業を、自分の授業でもつくっていかなければと痛感しました。

それではまた。