飯舘村×行政政策学類2018=「飯舘村に生きて 20人の足跡」と「ひみつのはなぞのマップ」

2019年02月08日 [カテゴリー:ゼミ]

行政政策学類は、飯舘村と「連携復興プログラム2018」協定を結んで、村内でさまざまな活動を行っています。

その協定に基づき、今年は、大黒ゼミ(政治過程論専門演習)が「自分史聞き書きプロジェクト」を実施しました。

65歳以上の村民のみなさんから、それぞれの人生の経験や暮らし、そのなかで感じた喜びや苦労をお聞きし、それを「自分史」としてまとめるというプロジェクトです。

20名の村内各地の方々から聞かせていただいた「自分史」は、1冊の冊子にまとめられました。名付けて、「飯舘村に生きて 20人の足跡」。

1月20日(日)に飯舘中学校で開かれた「いいたて新春の集い2018」では、この冊子のお披露目会が開かれました。

これを読むと、「飯舘村は村民一人ひとりの人生の積み重ねでできている!」、ということが実感できます。村を創る、ふるさとを守る、ということは、そこに住む一人ひとりが、誠実に、一生懸命に生きることだ、ということが分かります。

2月4日(月)には、「飯舘村サポートセンター つながっぺ」にて、贈呈式も行なわれました。

「飯舘村に生きて 20人の足跡」は、飯舘村の交流センターなどでご覧になることができます。

もうひとつ、今年の成果。それは、「ひみつのはなぞのマップ」です。

これは、ある村民の方から、大黒ゼミ(政治過程論専門演習)に寄せられたご相談がきっかけになっています。

「自分たちが丹精した庭を、村の人や村外のひとたちにもみてもらいてえんだ」。

家の庭をオープンガーデンとして開放したいという村民13名の方々の自宅を示すマップを、ぜひ学生に作って作ってほしいという依頼でした。

村からの依頼ではなく、また補助金ありきのプロジェクトでもなく、村民のみなさんがやりたいから、という理由で始まった、貴重なプロジェクトでした。これこそまさに、ほんとうの「復興プロジェクト」です。

1年がかりで、自宅の場所確認から地図のレイアウト、マップの折り方から(おもしろい折り方です!)、表紙や裏表紙のデザインまで、話し合いながら作業をすすめ、ようやく完成した「ひみつのはなぞのマップ」。

マップコードもついて、カーナビで簡単に美しい飯舘村民の庭を見て歩くことができます。

行政政策学類はこれからも、近所のおにいちゃんに頼みごとをするように、気軽に住民のみなさんに声をかけてもらえる存在であり続けたいと思っています。

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